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事例紹介

昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴 先生

昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴 先生

~青春時代にもう一度“魂”が入る~ 生きた証しを次の世代に遺す電子データ化

電子データ化の概要

スキャンの種類
断裁スキャン
オプション
OCR処理
ファイル名変更
スキャンの内容
研究結果・レポート・
医学教育学書籍の電子データ化
「預けて大丈夫だろうか?」
「紙の資料がなくて仕事になるだろうか?」
そんな思いを抱きつつ依頼した電子データ化。その不安は自らの先入観だったことに気づく。
紙面のままでは二度と日の目を見ることはなかったであろう青春時代の記録が電子データ化により、再び命の火を灯すことに。

『自分の生き様を一瞬で辿ることができる。それが電子データ化。』
〜 倉庫に眠る貴重な資料が…クリックひとつで目の前にキラリと現れる 〜

研究室の引越しをきっかけに過去の資料や書籍をすべて電子データ化

昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴 先生 インタビューの様子電子データ化をお願いした直接のきっかけは、研究室の新しい棟への引越しです。ただ平素から、医局の若手の先生達が、紙の書類をほとんど扱わないことが不思議でした。一人の講師は毎日手ぶらで出勤するので、「それで仕事になるの?」と聞くと、彼は本やデータはすべて電子データ化しているから、パソコンさえあれば充分だと言うのです。若い先生からは、私の大量の本や書類も電子データ化するようアドバイスを受けたものの、当初は自分がしてきた仕事がこの世から無くなるように感じて抵抗がありました。しかし、いよいよ医局が学内で狭いスペースに移動することが決まり、決心しました。

こんなに感動するとは…。必要なのは“勇気”だけ

私は顕微鏡で病気の診断を下す病理医で、医師になり今年で35年目です。電子データ化により、1年目の医師として初めて経験した病理解剖の記録や病理診断の報告書がパソコンで目の前に鮮明に現れた時には、言葉にならないほど感動しました。医師として未熟ながら頑張っていた修行時代の熱い思いまでもが胸に蘇りました。それらの書類は捨てるには忍びないためダンボールに入れ引越しのたびに持ち続けていました。もし電子データ化しなければ、ダンボールを開いて再び見直すことなど、恐らくなかったと思います。それがパソコンをクリックするだけで瞬時に閲覧することができるなんで…。まるでタイムスリップをしたような驚きでした。私は12年前に病理学から医学教育学に専門を変えてきましたが、自分のキャリアの歴史を一瞬で辿ることができるのなんて、本当に凄いことです。
今春、一人娘が医学部に入学し、私と同じ医師の道を歩むことになりました。この電子データ化のおかげで、私がたどった医師としての仕事、考えたこと、綴った著書物などを娘と共有することができます。自分が生きた証しを次世代に残すことができるのです!これは電子データ化による思いがけないメリットでした。デメリットも当然予想はしていましたが、実は、存外困りませんでした。結局、書類は“本棚のオブジェ”だったのです!

書類の多い方はぜひ電子データ化を。死蔵させずにデジタル化し、次の世代へ。

昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴 先生 インタビューの様子大学勤めの私はむろん、本や書類を山のように所有していらっしゃる方は多いと思います。忙しい毎日にあっては、書類を整理する時間はありません。さらに、私は「アラ還」ですから、数年後に迫った退職時にこれらの書類の処分は頭の痛い問題でした。狭い自宅に持ち帰れないのは明白ですから、処分して捨ててしまえば何も残りません。いつかは整理しようと思いながら、忙しさにかまけて月日が流れていました。
何とか記録として残すこと、手間が掛からないことの2点が課題でした。その点、ボンズ企画さんの仕組みは、専用のボックスに本や書類を入れるだけで良かったので、課題をクリアしました。もし「整理して、〇〇まで送ってくれ」と言われたら諦めたかもしれません。梱包も不要で、集荷サービスでしたので、最小限の準備で済みました。
この電子データ化を機に、自分の歩んできた経験を共有財産にすることができます。知識や経験は共有して初めて価値があると言います。電子データ化は私にとって、自分が生きた証拠を遺し、現在そして次世代に共有することでした。


昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴先生

昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授 泉 美貴 先生「医師になれば医学生の教員になれるよ」という亡父のひと言から医師の道を選んだ泉先生は、20年余りの病理医としての経験を経て、12年前に満を持して医学教育者になられました。高校生が6年後には医師として社会に巣立っていく成長のさまは感動的でさえあるとおっしゃいます。昭和大学医学部ひいては日本の医学教育界を、世界一にすることを使命として取り組んでおられます。

1988年:川崎医科大学卒業
1998年:川崎医科大学附属病院 病院病理部研修医
1992年:在日横須賀米海軍病院 (U. S. Naval Hospital Yokosuka) インターン
1994年:NTT関東逓信病院 (NTT東日本関東病院) 病理診断科 医師
1998年:東京医科大学 病理学第一講座 講師
2009年:東京医科大学 医学教育学講座 教授
2017年:昭和大学 医学部 医学教育学講座 教授

【所属学会】
日本医学教育学会(理事 第19-21期)
ヨーロッパ医学教育学会(AMEE)
日本医療教育システム学会
日本病理学会

【受賞歴】
2008年 3rd International Congress in Gender Medicine, Best Poster賞
2010年、2011年、2012年ベストティーチャー賞(東京医科大学)
2012年日本女医会 提言論文 最優秀賞

【学外委員会活動等】
日本保健医療福祉連携教育学会
日本医学教育評価機構(JACME)(研修委員会委員長、基準・要項検討委員会副委員長,評価委員会,外部評価者)
日本教育振興財団(運営委員)他

「電子データ化センター」担当者から

非常にご多忙な中でしたが、「私の言葉で、電子データ化に踏み出せない方の背中を押せるのであればぜひご協力させてください」と、貴重な時間を割いてインタビューにご参加いただきました。インタビュー中は、ひとつひとつ言葉を選ばれながらも終始笑顔でご回答いただく姿がとても印象的でした。今回の電子データ化を機会にガラス標本をはじめとした電子化も始められたそうですが、全国の若い医者が勉強できるように共有財産として情報を提供をしていきたい、とおっしゃっている先生の熱意を伺って、そのお手伝いができたことにとても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。次回の「稀少本の電子データ化」の際もぜひ宜しくお願いします!

※事例に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材当時のものです。ご了承ください。

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