DIKW(ディー・アイ・ケイ・ダブリュー)
DIKWとは「Data(データ)」、「Information(情報)」、「Knowledge(知識)」、「Wisdom(知恵)」の頭文字を組み合わせた言葉です。DIKWモデルやDIKWピラミッドとも言われ、ナレッジ・マネジメントやビッグデータ利用時などに活用されるフレームワークのことを指します。
DIKWは1980年代、アメリカの組織理論学者ラッセル・L・エイコフ(Russell L. Ackoff)らがDIKWピラミッドとして提唱したのが始まりです。
DIKWピラミッドは「データ(Data)」を底辺とし、「情報(Information)」 → 「知識(Knowledge)」 → 「知恵(Wisdom)」の順に積み上がっていくピラミッド構造となっています。
- データ(Data)
文字、数字、記号など。単体では意味をなさないものです。 - 情報(Information)
データを整理し、意味をなす形にしたものです。「Who、What、Where、When」で構成される4Wの答えとなるものを指します。 - 知識(Knowledge)
情報から読み取ることができた事実や傾向のことで、Howの答えとなるものを指します。 - 知恵(Wisdom)
知識を得ることで得た判断力や価値観のことで、Whyの答えとなるものを指します。
つまりこの四つは、データから情報へ、情報から知識へ、知識から知恵へと発展していく関係性だということがわかります。
例えば、飲食店での事例を見てみましょう。
データ・・・さまざまなフルーツの仕入れ価格を毎日チェックする
情報・・・フルーツの種類ごとに価格変動をグラフ化する
知識・・・各フルーツごとに安い時期があることを指摘する
知恵・・・各フルーツの安い期間の真ん中にあたる2週間でそれぞれのフルーツフェアを企画する
この事例で「データ → 情報 → 知識 → 知恵」へと発展していくことが、よりよく分かるでしょう。このように素材であるデータから意思決定へ至る知恵までをつなぎ合わせるのがDIKWというフレームワークなのです。
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