電子書籍
スマートフォンやタブレット端末などで読むことができる電子書籍。いつでもどこでも本を楽しめる手軽さから、利用者が増えている注目のサービスです。ここでは「電子書籍とはなにか」から、活用のメリット・デメリット、4つの人気電子書籍ストアについてそれぞれの特徴を紹介します。
電子書籍とは
電子書籍とは、雑誌や小説、漫画など紙媒体の本を電子データ化し、さまざまなデバイス(スマートフォンやタブレット端末などの電子機器)で読めるようにした書籍のことです。中には、紙の本として制作せず最初から電子書籍として作られるものもあり、これらは「電子ブック」「デジタルブック」「e-Book」などとも呼ばれます。
紙の本が書店で販売されるのと同じく、電子書籍が販売される場所は「電子書籍ストア」です。書店と同じように電子書籍ストアも数多くあり、それぞれ品揃えや購読方法などに違いがあります。
電子書籍を読むには、スマートフォンやタブレット端末などのデバイスに専用アプリをインストール、またはWebブラウザで指定のサイトへアクセスする必要があります。また、電子書籍をより快適に楽しむための専用デバイス「電子書籍リーダー」も存在します。
電子書籍のメリット・デメリット
近年人気を集める電子書籍。紙の本ではなく電子書籍を利用するメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれご紹介します。
電子書籍のメリット
紙の本には見た目や手触り、コレクション性など独特の「良さ」があります。一方で、電子書籍の良さは、使い勝手や利便性に関わるものが多くあげられます。電子書籍の具体的なメリットを以下にご紹介します。
- 読みたいと思ったときにすぐ買える
「気になる本があるけど書店に行くのは面倒」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。電子書籍はインターネット環境があれば、欲しいと思った瞬間に購入することが可能です。本の在庫や売り切れを心配する必要はありません。 - いつでもどこでも書籍を読める
端末さえあれば、朝の通勤時間や仕事の休憩時間、寝る前のリラックスタイムなど、好きな時間にどこででも電子書籍を読めます。まとまった読書の時間が取れない方にも最適です。デバイス本体に電子書籍データを保存することで、インターネット環境がない場面でも読むことが可能になります。 - 本がかさばらず、紛失しにくい
紙媒体の本を何冊も購入していると、すぐに本棚がいっぱいになってしまい置き場所に困ることはありませんか。また、持ち歩くと鞄の中でかさばったり、ボロボロになったり、失くしてしまったり…そんな経験がある方もいるでしょう。電子書籍なら何冊購入しても端末が一台あればOK。置き場所や持ち歩きに悩むことがなくなります。また、もし端末を紛失してしまっても、ストアのアカウントがあれば、購入済の本を再ダウンロードすることが可能です。
たくさん本を読みたい人や整理が苦手な人は、電子書籍を使うと、より快適に読書を楽しむことができるでしょう。 - 紙媒体の本より安く買える場合がある
同じ本でも、紙媒体より電子書籍の方が2~3割安く買えることがあります。ストアによっては新規登録でポイントやクーポンがもらえたり、定期的にセールやキャンペーンを開催したりしています。このような割引を上手く利用すると、お得に本を購入することが可能です。 - 電子書籍を読みやすくする専用リーダー
電子書籍は読みづらそうだし、目が疲れそう…そんな不安がある方には、専用端末である「電子書籍リーダー」がおすすめです。電子書籍リーダーは軽量でコンパクトなタイプが多いため、スマートフォンやタブレット端末に比べて充電の持ちもよく、長時間読書を楽しみたい方に最適です。ブルーライトが発生しない電子ペーパーを使用した、目の疲れにくい製品も販売されています。画像を拡大したり、文字のサイズを変更したりできるのも、電子書籍ならではです。
電子書籍のデメリット
電子書籍は便利ですが、デメリットもあります。利用を検討している方は、事前に把握しておきましょう。
- 端末の電池が切れたら読めない
端末の電池が切れているときは、電子書籍を読むことができません。バッテリーの残量が少ない時や、ついつい充電をし忘れる場合は、紙媒体の本の方が安心かもしれません。 - 貸したり売ったりすることができない
紙媒体ならオススメの本を友人に貸したり、不要となったら古本店やフリマアプリで売ったりすることもできますが、電子書籍ではできません。また、紙媒体の中古本を買い慣れている人は、電子書籍を高いと感じるかもしれません。 - 電子化されていない書籍がある
すべての本が電子書籍として販売されているわけではありません。特に、古書は電子化されていないものも多くあります。 - ストアによって取り扱いが異なる
扱う書籍のジャンルはストアによって異なるため、Aストアで購入できる作品がBストアでは販売されていないケースもあります。様々なジャンルの本を読むには、場合により複数のストアに登録する必要があるかもしれません。基本的に電子書籍はストアごとの管理となるため、別々のストアから購入したものを一元管理することはできません。どの本をどこのストアから購入したのかが分からなくなるなど、本の管理が煩雑になってしまう可能性があります。
大手の電子書籍サービス
本の品揃えやサービスは電子書籍ストアごとに異なります。以下に大手ストアのサービスや特徴についてまとめました。
Kindleストア
Amazonが運営する「Kindleストア」は、日本文学、雑誌、漫画、洋書など700万冊以上の豊富な品揃えが魅力です。日替わりや週替わり、年末年始、お盆など、セールの種類も多く、お得に購入できる機会が多いのも嬉しいポイント!KindleストアはAmazonストアの中にあるので、電子書籍と紙媒体の価格を同じページの中で比較しながら買うこともできます。専用端末「Kindleリーダー」シリーズも販売されています。
楽天kobo
「楽天kobo」は楽天株式会社が運営しているストアで、漫画や小説など幅広いジャンルの本を400万冊以上取り揃えています。電子書籍も「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」などの楽天セールの対象になるので、楽天ポイントを使用できます。楽天系サービスを頻繁に利用している人にはメリットの多いストアです。
dブック
NTTドコモが運営する「dブック」は、60万冊以上のコンテンツを揃え、約3,000作品を無料で試し読みすることができます。ポイント還元率が20%にアップする「dブックデー」など、お得なクーポンが定期的に配布されています。ドコモユーザーでなくてもアカウントがあれば利用できますが、日頃からdポイントを利用する人は、よりお得に楽しむことができます。
honto
大日本印刷が運営しており、丸善やジュンク堂などの大型書店とも連携しているハイブリット型の総合書店が「honto」です。電子書籍と合わせて紙媒体の本の通信販売も取り扱っているほか、近隣の実店舗で本の取り置きをすることもできます。目的に合わせて電子書籍と紙の本を使い分けたい人に便利なストアです。また、ユーザーの気分や関心に合わせてプロがおすすめの本を選んでくれる「ブックツリー」機能もあります。本が好きな方や、思いがけない本との出会いを求める人におすすめのサービスです。
あととむぶっくすで専用の電子書籍を
最近では個人でも気軽に電子書籍を作成し、販売できるようになりました。ペーパーレス化のため、企業が社内に眠っている書類や資料を電子化するケースも増えています。紙媒体を電子化する工程はさほど難しいものではありませんが、作成する電子データに適切なクオリティを求める案件や電子化する紙媒体が大量にある状況では、プロに依頼するのが安心です。社内資料の電子化や個人的に電子書籍を作成したい折には、「あととむぶっくす」をおすすめします。
あととむぶっくすでは、あらゆる紙の書類やPDF資料などを電子ブック化できます。作成した電子ブックはWebブラウザから簡単に閲覧できるため、最近ではカタログやパンフレットとしての需要も増えています。さらに電子ブックはCDやDVDなどの外部メディアに焼いて配布することもできるため、オフラインでの活用も可能です。また、電子ブックだけでなく、動画やスライドなどの様々なコンテンツを電子の本棚に集約して活用できる「電子ライブラリ」サービスも提供しています。
電子ブックの制作が初めてという方もご安心ください。ご希望に合わせて、表紙デザインやレイアウトから提案いたします。電子ブック化に興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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