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「引用」と「転載」の違いとは

電子化が進み、さまざまな情報を手軽に取得できる時代となりました。その情報を参考にして、新たな発信を行うケースもあるでしょう。しかし、そのような場合には注意が必要です。

他社の著作物を取り入れて自分の著作物を作成する際は、きちんとルールに則って適切な方法をとりましょう。

小説や論文、音楽、美術、映像など、すべての著作物には著作権が与えられています。これは著作者や著作物を守る制度で、人格的な利益を守る「著作者人格権」と、財産的な利益を守る「著作権(財産権)」があります。その権利は上映に関わること、展示に関わること、などさまざまな状況に応じて著作者が不利益を被らないよう細かく定められていますが、中でも「複製権(著作権法第21条)」は誰もが注意すべき項目です。

複製権はその名の通り、著作物の複製を禁じる権利です。ただし一定の例外的な場合に限り、著作権者等からの許諾なしに複製することができます。条件に合致した私的使用や、視聴覚障害者のための複製などがこの例外ですが、私たちがよく使う手法「引用」も同様です。

引用とは著作権法第32条で定められている制限規定のひとつです。引用するためには次のような条件を満たす必要があります。

  • 引用する著作物の内容を改変しない
  • 自著と引用部分が区別されている
  • 自著が中心で、引用は一部のみ
  • 引用する必然性がある
  • 出典元を明示する

まず複製する大前提として、著作物の改変は違法です。内容をそのまま引用し、引用部分がどこからどこまでなのかを区別して記載します。区別する方法としては、かぎかっこ(「」)やダブルクォーテーション(“”)でくくる、フォントを変える、罫線で囲むなど、決まった形式はありませんが読者にはっきりと分かる形をとります。

また、引用部分は自著を補うものであり、あくまでも自著が主体であることが鉄則です。引用することで自著の内容が分かりやすくなる、といった引用の必然性があることも重要です。さらに引用は、その出典元を明示することが義務付けられています。Webページであればサイト名やURL、書籍であれば著者名やタイトル、出版社、引用部分の掲載ページ数などの情報です。

一方、引用と同じく他者の著作物を複製し、自分の著作物に取り込む方法として「転載」があります。次の条件を満たせば転載が可能です。

  • 転載する著作物の内容を改変しない
  • 自著と転載部分が区別されている
  • 著作権者の許諾が必要
  • 出典元を明示する

引用と転載の違いとは、取り込む著作物の占める割合です。引用では主体が自著ですが、転載は主体が他人の著作物で構成されます。単純に量というだけではなく、自著と取り込んでいる文章の関係性も含め、総合的に判断されるので注意が必要です。そして引用と大きく違うのは、転載には必ず許諾が必要だということです。万が一、著作権者からの許諾がない場合は、無断転載として複製権を侵害する違法行為とみなされます。無断転載は著作権者との間でトラブルに進展する可能性があるだけでなく、自著の評価も低くなってしまいます。きちんと著作権者から利用の許諾を得ましょう。

著作物の内容を変えてはいけないこと、取り込んだ箇所は自著と明確に区別できるよう表記方法を変えたり囲ったりすること、出典元を明示することは引用と同じです。

逆にもし、自分の著作物が無断で使われていた場合、どのように対処すれば良いでしょうか。
まずは引用に該当するかを確認しましょう。引用の条件を満たしていれば問題ありません。しかし無断転載と判断された場合は、証拠を保全しておく必要があります。ウェブサイトの場合はPDF保存がおすすめ。その際、URLや保存した日時がわかる状態にしておくことがポイントです。そのうえで著作権に詳しい弁護士などに相談をするとよいでしょう。

無断転載は違法行為ですが、許諾申請がありルールに則って転載される場合はメリットもあります。
それは多くの人にその情報を知ってもらう機会が増えることです。TwitterなどSNSで話題になることで知名度がグンとアップすることもあります。自著を使用されることは決して損ではないのです。

情報を発信する際は、引用と転載の違いをしっかりと把握し適切に行うことが大切です。

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